2012年5月20日日曜日

4/28(土)「星の声」@旧グッゲンハイム邸 終了しました!

えーと、ひじょうに、今さら~、という感じもありますが・・・・・

 4/28(土)「星の声」@旧グッゲンハイム邸 終了いたしました!!!


 出演者の皆様、出店者の皆様、グ邸スタッフの皆様、そして何より、当日足を運んでくださったお客様!! ありがとうございました。お世話になりました。


 今さら、と書きましたが、正直企画者である私は、まだあの日のグッゲンハイム邸から帰ってこれてない気もします。
 あの日、あの場にいた人達(出演者、お客様etc.)はどんなふうに感じていたのかなあ、そして今、どんなふうに感じているのかなあ、ということを考えます。私が、あの日から帰って来れてない、というのは、主催者だからやっぱりそう思うのか。
 とにかく、まず当日は信じられないぐらい良いお天気でした。明るい空と太陽、広い海。それらが与えられた時点から、あの日は開演してたのかも、と思います。
 私にとっては人生初めてのライブ企画であり、最初で最後、という思いもあり、今までの人生に無いぐらいの気合を入れて挑みましたが、結局は気合の空回りで、当日は無闇にアワアワしていただけのような気がします・・・。実際に私も気付いていないような不手際ももしかしたらあったのかもしれません。しかし、そんな企画者とは関係なく、出演のスティーブジャクソン、シラオカ、稲田誠さん、kaccono、そして出店のピリカ食堂高橋みかさん、ほ~ぷ軒杉本さんのおかげで、自分でも信じられないぐらい素晴らしい一日になったと思います。本当に、これを自分が企画したということが信じられないぐらい、というか、もう私が企画しただとかいうことはまったく関係ないですね。謙遜でもなんでも無く。本当に、ただただ、素晴らしいライブだった。

 それはもう、最初のkacconoのライブからそうでした。もちろんkacconoに出てほしい、グッゲンハイム邸でkacconoの演奏が聴いてみたい、と思ったのは確かに私ですが、自分が想像していた以上に、kacconoは奇跡のような演奏をしていてびっくりしてしまいました(ちなみに当日のkacconoのメンバー編成は、岡村くんvo&g、odd eyesのシュウトくんkey原田くんba、my letterのおざわさんaccordion、そして賢いユリシーズの大浜くんvo&gで一曲参加、でした。あまりに素晴らしかったので、またこの編成で絶対演ってほしい)。二番手は稲田誠さんの演奏。この日稲田さんにはPAもお願いしていて、何から何までお世話になりました。そして、パーパの「パロディ」を演奏してくれたのが嬉しかった。稲田さんにソロで出演してもらいたいと思ったのは、この曲を以前ソロで聴いたことが強く印象に残っていたので。そして、この企画の準備を進めながら、頭の中で何度も流れていたのは「パロディ」でした。自分の中での「星の声」のテーマソングのひとつ。

 そして、三番手にスティーブジャクソン。この日の企画は、スティーブジャクソンの演奏を旧グッゲンハイム邸で聴きたい、という自分の中の衝動があってこその企画でした。そしてこの日、ある意味自分の夢がかなったわけですが、ただ、それがあまりにも今まで自分が頭で何度も思い描いていた光景だったため、それが本当に現実に起こったことなのか、何だか未だに信じられない気もします。旧グッゲンハイム邸でのスティーブジャクソンの演奏。夢のような光景。
 それはあくまで自分の中での思い入れですが、この日のスティーブジャクソンの演奏は、お客さん一人一人の中にもきっと強い印象を残したんじゃないかなあ、と思っています。おそらく初めて観るお客さんばかりの中で、皆がスティーブジャクソンの演奏に引きこまれていく感じは、この日の企画をやってよかったと思う瞬間でした。正式メンバーの鈴木悦久さんが揃ってのスティーブジャクソンの演奏は久し振りに聞きましたが、以前より数段パワーアップしていた印象。

 
 
 トリはシラオカ。旧グッゲンハイム邸で録音された作品『部屋』を何度も聴いて、いつか旧グッゲンハイム邸で聴いてみたい、というもう一つの夢もかなえることができました。
 このブログでも書いた、ハポンでのライブの時に、シラオカの演奏の充実度が以前にまして凄いということを思いました。そして、その充実さをこの日の旧グッゲンハイム邸にも持ってきてくれたと思います。いや、以前のハポンでの演奏に、より充実度を加えて。
 シラオカの演奏は、音そのものが鳴っている瞬間よりも、音が鳴っていない瞬間に鳴る「 」(形容できない)が強く聴こえる(響く)気がする。そして、その「 」は、音そのもの以外のものと共鳴する。例えば、場所、であるとか。そして「 」を強く響かせるシラオカの演奏は、旧グッゲンハイム邸でしか聞こえないものがあったんじゃないか。旧グッゲンハイム邸と、あの日の空気の中でしか聞こえないもの。それは自分の勝手な思い入れだろうか。
 考えてみると、この日出演してもらった4組はすべて、その「 」をたくさん含んでいる気がします。だからこそ、自分は旧グッゲンハイム邸で聴いてみたかったんじゃないかな、と。
 とにかく、シラオカの旧グッゲンハイム邸での初ライブが実現できて、さらにはそこで素晴らしい演奏をしてくれたこと、それだけでも感無量でした。



 まだまだ、書き切れないことはたくさんある気がします。出演者以外にも、例えば、ピリカ食堂の看板娘(?)おっぱいちゃんやグ邸管理人森本アリさんJr・恩ちゃんが居なければあの日はありえなかったと思います。そして、来てくれたお客さんあってこそ。



 あと、早くも「星の声」の「次」を期待してくれる声をいただいてるのも嬉しいです。でも、自己満足かもしれませんが、思っていた以上に素晴らしいものが今回出来たので、今回以上のものはできないかな~、という気持ちもあり、今のところは継続していくことは全く考えていません。ただ、今回も「ライブ企画をやるぞー」という意識よりも、スティーブジャクソンやシラオカがグ邸で観たい、という衝動だけでやっていたら素晴らしい結果になったので、もし、またそんな衝動が自分の中で生まれたら、素直に従っていければいいなあ、と思っています。だから、「次」があるとしても、もしかしたらライブ企画、という形では無いかも???
 でも、「星の声」の次よりも、こんなことがあったらもっと嬉しいなあ、と思うのは、この「星の声」が例えば、kacconoの岡村くんが龍谷大学とかでやってたライブ企画hihyounoや2010年に京都クラブメトロで行われたshiningというライブ企画、そういった個人がやっているライブ企画の大きな影響を受けて企画したように、この「星の声」を観た人が次に何かをやってくれたら、それに勝る喜びは無いです。それこそがほんとうの「星の声」の「次」かも知れないと思います。(話は飛びますが、京都クラブメトロで定期的にやってる平日ライブ企画の「感染ライブ」っていうのがめっちゃ面白くて好きで、今回のkacconoでの演奏で、その感染ライブの看板バンドである?!odd eyesとmy letterのメンバーが参加してくれたことがすごく嬉しいです。自分が意図しなかったことなので尚更。)



 わー長々とすいません。あと、当日のtwitterをtogetterに勝手ながらまとめました
http://togetter.com/li/295702
 こっちの方が当日の写真とかたくさん撮っていただいてるので、様子がわかりやすいかもしれません。私は読んでると当日を思い出してわくわくしてしまいます。(私が勝手にまとめたので、もし何か問題等ありましたら、お手数ですが私のtwitterやメールアドレスまでご連絡ください)

 最後になりますが、重ね重ね、当日の出演者の皆様、出展者の皆様、グ邸スタッフの皆様、お客様、ありがとうございました。
 そして、当日その場には居なかったけど、想いをいただいた皆様、枡本航太さんやとうめいロボさんなど、ありがとうございました。ほんとうに支えになりました。(勝手に名前を書いてすみませんが、この日は当日居なかった人たちに支えられていたので。)
 モモにも。シモーヌ・ヴェイユにも。

 ではでは、またどこかで。

 dOPPOの「遠雷」を聞きながら。
 「星の声」企画 いちはし